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森林資源を利用した国産の割り箸
割り箸は木を伐採して作っているから森林破壊だ… と思っていませんか?
それは外国産の割り箸のことで、国産品は割り箸のために樹木を伐採することはありません。
日本の割り箸は、間伐材や端材などの森林資源を利用
して作られています。 「間伐」とは、柱にするような
木を育てる為の間引きや枝打ちのことで、森林を育て
るための大切な作業です。 (間伐についてはこちら)
国産の割り箸はそうした間伐材や、丸太から柱などの
建築材料を取った残りの「端材」を捨てずに利用して
作られています。
本当は昔から、とてもエコな使い方をしていたのです。
輸入の割り箸
ところが海外から割り箸が安価に輸入され、現在市場の約97%が外国産で、そのほとんどが中国産の割箸です。 中国では木を一斉に全て伐採する方法で、木材は割り箸の為に伐採されます。そんなことから国産の割り箸も中国産同様に森林破壊だ という謝った認識で割り箸の不買運動が起き、日本の割箸業者は廃業に追い込まれました。
割箸業者がいなくなると…
日本の割箸業者がいなくなるとどうなるか ⇒ 間伐材や端材を使う業者がなくなる ⇒ 森林を整備する人がいなくなる、となって森は荒れてしまいます。 国産の割り箸を使うことは、製造業・製材業や林業を活発にして森を守ることに繋がります。 割り箸だけでなく間伐材や端材利用の製品を使うことも同じで、木を植える ⇒ 育てる ⇒ 間伐 ⇒ 利用 ⇒ 植える という森林資源の有効利用が循環します。国産の割箸は漂白剤や防カビ剤は使用していません。エコロジーな国産の割り箸を使って日本の美しい森を守りましょう。
マイ箸運動に想う - 国産と外国産の割り箸を分けて考えて
割り箸は森林破壊だからマイ箸にした。割り箸は買わない。ー という人も多いと思いますが、外国産と国産の割り箸を同じと考えないでほしいのです。確かに樹木が伐採されて丸裸になった森の姿は痛々しく、森が泣いているようです。世界のどこかで行われている現状を地球全体の環境問題と考えれば、物を無駄にしないで「マイ箸」を持つ事は良いことだと思います。でも国産の割り箸は森林破壊ではないことも知っていて欲しい。その上で、会社やお弁当にはマイ箸を使い、来客時やキャンプには国産の割り箸を買うなどして使い分ければ、それもエコではないでしょうか。 森の資源は私たちが使うことで循環します。 割り箸は買わない!と決めていた人も「国産の割り箸は買う」と変わっていくといいなと思います。
※参考文献「割り箸から見た環境問題」と、吉野の割箸業者さまにご協力いただいてお話を纏めました。